2024.11.29

小樽の人気映画・ドラマのロケ地4選

雄大な自然やアイヌ文化などの独特な魅力がある北海道は、様々な映画・ドラマのロケ地になってきました。特に小樽は、明治時代から遺る歴史的建造物や、港町のロマンチックな景観が特徴です。小樽の各ロケ地に足を運び、作品の風景と一体になる体験をしてみてはいかがでしょうか。


■ぼくのおひさま

公開日:2024年9月13日
監督:奥山大史(Hiroshi Okuyama)
出演:越山敬達(Keitatsu Koshiyama)、中西希亜良(Kiara Nakanishi)、池松壮亮(Sosuke Ikematsu)、若葉竜也(Ryuya Wakaba)、山田真歩(Maho Yamada)、潤浩(Yon ho)

雪が降る田舎町を舞台に、フィギュアスケートを通じて出会った3人の切ない恋物語。小樽市内以外にも、札幌市周辺、後志、胆振、道北地方で撮影が行われました。

1. 南樽(なんたる)市場

フィギュアスケートのコーチをしている荒川と同居人の五十嵐が買い物に来る市場です。1938年に最初の市場が建設されて以来、小樽市民の台所を支えてきた歴史ある市場です。市場では、鮮魚、野菜、精肉、お惣菜などの食料品や、日用雑貨、薬局、花屋などもあり、昔ながらの市場の風景が見られます。お寿司、ラーメン、海鮮丼など、北海道ならではの食事も楽しめます。

住所:小樽市新富町12-1

2. 船見坂

荒川の住む街の風景として出てきます。山と海に囲まれた港町である小樽は、急な坂が大変多く、船見坂もそのうちの一つです。「船見坂」の名前の通り、坂の上からは小樽港に停泊する船が見渡せます。

住所:小樽市富岡2丁目12付近

3. JR函館本線踏切

ヒロインのさくらが立ち止まる踏切として出てきます。小樽は明治時代に北海道で最初に鉄道が敷かれた地で、石炭を港へ運ぶ役目を担っていました。現在でも小樽市民にとって欠かせない交通手段として利用されています。

住所:小樽市山田町8付近


■First Love 初恋

公開日:2022年11月24日
監督:寒竹ゆり(Yuri Kanchiku)
出演:満島ひかり(Hikari Mitsushima)、佐藤健(Takeru Sato)、八木莉可子(Rikako Yagi)

宇多田ヒカルの名曲「First Love」と「初恋」から着想を得た、北海道を舞台にした感動的なラブストーリー。美しい小樽の景観を活かしたロマンチックなシーンが数多く撮影されました。

1. JR小樽駅

小樽駅前から小樽運河へ続く通り周辺が、作品中で登場します。駅の中は、ガラスの街小樽を象徴するように、たくさんのガラスランプが飾られています。土産店や飲食店、観光案内所があり、小樽の情報収集には欠かせない場所です。

住所:小樽市稲穂2丁目22-15

2. 小樽天狗山

主人公たちが高校時代に訪れた思い出の場所として登場します。ロープウェイで気軽に遊びに行ける観光地として親しまれています。頂上の展望台からの眺めは、その美しさから北海道三大夜景の一つと言われています。また、冬はスキー場として多くのスキーヤーが訪れます。

住所:小樽市最上2丁目16-15

3. 小樽運河

小樽運河に架かる「中央橋」、「浅草橋」と、旧小樽倉庫周辺が作品中に登場します。小樽運河には3つの橋がかかっており、運河の北側には「龍宮橋」があります。小樽運河の周辺にはクルーズ船乗り場や人力車、土産物屋や飲食店が立ち並び、一年を通して賑わっています。

住所:北海道小樽市港町


■さよならのつづき

公開日:2024年11月14日
監督:黒崎博(Hiroshi Kurosaki)
出演:有村架純(Kasumi Arimura)、坂口健太郎(Kentaro Sakaguchi)、生田斗真(Toma Ikuta)

心臓移植というテーマを通じて、命の尊さと愛の複雑さを描いたドラマ。小樽をメインに古平、ニセコ、室蘭、八雲、江別などの道内各地で撮影が行われました。

1. 毛無峠

雄介とさえ子が乗るバスの通り道として登場します。小樽市から赤井川村(キロロリゾート方面)へ繋がる国道393号線の峠です。途中にある毛無山展望台からは小樽の街並みと港を一望でき、天気が良ければ美しい夜景を見ることもできます。

住所:北海道小樽市天神4丁目1(毛無山展望台)

2. 旧手宮線跡地

成瀬とさと子の通勤路として登場します。靴を脱いだ雄介とさえ子が裸足で歩くシーンが印象的です。旧手宮線は北海道で初めて作られた鉄道の一部で、当時は石炭を港に運ぶのが主な役目でした。現在は遊歩道になっており、小樽のフォトスポットとしていつも観光客で賑わっています。

住所:北海道小樽市色内1-9-5の周辺

3. 梁川(やながわ)商店街

回想シーンの中で登場する、昔ながらの商店街。北海道開拓に尽力した榎本武明(えのもと たけあき)の雅号(作家などが名乗る別名)である「梁川(りょうせん)」が名前の由来になっています。若鶏の半身の揚げが有名な「なると」本店は、この商店街の中にあります。

住所:小樽市稲穂3丁目4-8


■ゴールデンカムイ(実写版映画)

公開日:2024年1月19日
監督:久保茂昭(Shigeaki Kubo)
出演:山﨑賢人(Kento Yamazaki)、山田杏奈(Anna Yamada)、眞栄田郷敦(Gordon Maeda)

日露戦争後の北海道を舞台に「不死身の杉元」と言われた杉元佐一とアイヌの少女アシリパが埋蔵金を巡り繰り広げる大ヒット漫画を実写映画化。北海道の様々な土地が登場しますが、特に小樽は明治時代から続く港町であり、作品中と変わらない姿で、多くの歴史的建造物が残っています。物語の始まりも、ここ小樽が舞台となっています。

1. 旧小樽倉庫・小樽市総合博物館(運河館)

かつての小樽は、港から運び込んだ荷物を保管しておく場所として、多くの倉庫が立ち並んでいました。その中でも旧小樽倉庫は、周囲が城塞のように壁で囲まれ、内側に荷捌きをするための広い中庭を持つ「ロの字型」の巨大な倉庫で、今も当時のままの姿で残っています。建物の一部は博物館として利用されており、昔の小樽の街の様子や、アシリパの服装を思わせるアイヌの民族衣装など、ゴールデンカムイの世界を感じられる展示を見ることができます。

住所:小樽市色内2丁目1-20

2. 小樽浪漫館(旧百十三銀行小樽支店)

作品中で土方歳三が襲撃した銀行のモデルになっている建物が、旧百十三銀行です。かつての小樽は北海道の主要な港町としてさかんに本州との貿易が行われていました。そのため、港の近くに多くの銀行支店が建てられました。旧百十三銀行もその一つで、現在はアクセサリーやガラス雑貨を販売する店舗として利用されています。

住所:小樽市堺町1-25

3. 小樽新倉屋

作品中に登場する「花園公園名物の串団子」。実際に小樽市花園に本店を構える老舗のだんご屋さんが存在します。創業120年を超える新倉屋の「花園だんご」は、小樽を代表する名菓として小樽市民に親しまれています。

住所:小樽市花園1丁目3-1